日本酒醸造にとっても、我々きき酒師・日本酒ナビゲーター・焼酎ナビゲーターにとっても、
非常に大事な情報が入ってきました。
今年の米は「溶けにくい」とのことです。
醸界タイムスに載っています。
これは酒類総合研究所の発表によるもので、
原料米の溶解性からの予測に基づいています。
独立法人酒類総合研究所は今年度の原料米の溶解性について、
昨年に比べて全国的に「溶けにくい」傾向にあるとのデータを発表した。
これは画期的であり、非常に重要な情報であります。
毎年、新酒が出来上がった頃に、酒造関係者から漏れる言葉として、
「米がもろみの途中に溶け出してしまって・・・」というのがあります。
私など、この言葉は毎年のように聞かれるので、
聞き飽きていると同時に、酒造技術者の進歩を疑うことになっていました。
要するに、「米が溶けてしまって」という言葉は、
言い訳であり、米と溶かしているのは人間であります。
溶け具合が自分の想像に行かなかったということで、
一度は見逃せますが、そう毎年のように言われますと、
技術レ...
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焼酎ナビゲーター
日本酒ナビゲーター・焼酎ナビゲーター・きき酒師通信 9 精米歩合1
今日は精米歩合について、お知らせします。
復習になりますが、精米歩合って何?
では、精米歩合60%の意味を説明してください。
また精米歩合に似た精白歩合もあります。
精白歩合60%の意味を説明してください。
答え
精米歩合60%とは、玄米から40%磨いた残りの60%という意味です。
精白歩合という考え方は、昔は精白度として、よく使いましたが、
今は精米歩合と紛らわしいので、使うことがなくなっているようです。
精白歩合=精白度 60%とは、 玄米を60%磨くと言う意味です。
まったく逆の意味なんですね。
磨くと言う言い方をしますが、削るとか、剥く(むく)、
剥ぎ取る(はぎとる)という似た言い方もあり、素材によって
使う言葉が違ってくるようです。
磨くという言い方は、ダイアモンドなどの宝石にも使いますので、
丁寧なイメージがあります。
お酒は削った米で造るのではなく、磨いた米で醸す。
この様に形容されます。
さて、この精米歩合。
いったいどのくらいまで、数字としてあるのでしょう?
どのく...
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日本酒ナビゲーター・焼酎ナビゲーター・きき酒師通信 10 メキシコの日本酒事情
今日は武田様という男性からいただきました情報を
きき酒師・日本酒・焼酎ナビゲーターの皆様
にもお伝えしたく、メールしています。
武田様はメキシコに滞在していたご経験があり、
ご本人様の体験を基に、メキシコの日本酒事情を
教えて下さいました。
まずは、武田様のお言葉から
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僕が痛感したのは、
1.海外に日本のものを持ち込む際の難しさ(文化、生活様式の違い)
2.日本の味覚がそのまま通用するわけではない。
そして、僕自身もこれで失敗してしまったわけですが、
3.とっておきのアイデアを一つ思いついても、
それがうまくいくほど、顧客はやさしくない。
なので、
4.多面的に普段から考える必要がある(日本酒ひとつとっても、
酒そのものか、容れ物か、流通なのか、マネジメント・・・など)でした。
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焼酎ナビゲーター認定講座 SBS学苑パルシェ校
静岡駅ビルにありますSBS学苑パルシェ校にて焼酎ナビゲーター認定講座をいたしました。
受講者は12名様。
私の焼酎全般にわたる話を聴いていただき、その後は焼酎をきき酒し、おつまみと共に焼酎の特性を学んでいただきました。
焼酎は「麦 つくし白」「芋 吉酎赤」「黒糖 れんと」「七田純米焼酎」「菊の露ブラウン」を提供。
米焼酎による燗極ロックは好評。
みなさんに協力してもらい、いろんな飲み方の実践を行いました。
焼酎にあいそうなおつまみ
木綿豆腐と釜揚げシラスにあさつき
水分補給を兼ねてキュウリも。
後日、焼酎ナビゲーター認定証が送られます。
SBS学苑パルシェ校 お酒の講座
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焼酎ナビゲーター認定講座 早稲田大学
焼酎ナビゲーター認定講座 早稲田大学 2011年2月26日(土)
2010年の10月に打診を受けました。焼酎の講座の出前についてです。それが数カ月後に実現しました。今回のこの講座は焼酎ナビゲーター認定講座として行ないました。
現在はお酒の消費量は以前よりも減っています。人口減の影響もありますが、お酒に接する機会が減っていることが一番の要因でしょう。
世界中にあるお酒。お酒の飲み方もお国柄があります。お酒を飲む、飲まないとは別に、お酒についてのことを知らないと、それなりの育ちだと判断されてしまうこともあります。
グラスの持ち方ひとつで家柄までわかってしまう。こういうことを事前に知っておくことも、国際社会では有利にたつことだと思います。とお話させてもらいました。
生徒さんらは感心したことについては、「へえ~へえ~」と机の上を叩いていました。何かの番組でそうしているからでしょうか。
また、私はあなたたちよりも2.2倍以上も生きてしまいました。その少ない経験から感じていることは、「人生にはリハーサルなし、あるのは本番のみ、しかも必然で最善だ」と偉そうに述べましたら、...
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